岡山県内で店舗・工場・オフィスを運営していて、「業務用エアコンのフロン点検を岡山の業者に頼みたいが、どこに何を頼めばいいのか分からない」という方は少なくありません。フロン排出抑制法の点検は、機器の種類や大きさによって「自社でできるもの」と「登録を受けた業者でなければできないもの」に分かれます。この記事では、岡山県でフロン点検(業務用エアコンの点検)を依頼するときの費用の目安、業者の探し方、依頼から完了までの流れを、はじめての方向けに整理します。
岡山県でフロン点検の対象になる業務用エアコン・冷凍冷蔵機器
フロン排出抑制法の点検対象になるのは「第一種特定製品」と呼ばれる機器です。具体的には、業務用のエアコン(店舗・事務所用のパッケージエアコン、天井カセット形エアコンなど)と、業務用の冷蔵・冷凍機器(冷凍冷蔵ショーケース、業務用冷蔵庫、冷凍冷蔵倉庫の設備など)が該当します。家庭用のルームエアコンや家庭用冷蔵庫は対象外です。
岡山県内では、岡山市・倉敷市の商業施設や飲食店、総社市・津山市などの工場や物流施設をはじめ、病院・福祉施設やオフィスビルまで、業種を問わず幅広い事業所が対象になります。自社の機器が対象かどうかの見分け方は第一種特定製品とは?対象になる業務用エアコン・冷凍機器の見分け方で、対象になりやすい施設の特徴は岡山県でフロン点検が必要な事業所とは?でそれぞれ解説しています。
なお、点検の義務を負うのは「管理者」、つまり機器を実際に使用・管理している事業者です。テナント入居の店舗などでは、建物オーナーとテナントのどちらが管理者にあたるのかを、依頼前に整理しておくと話が早く進みます。
依頼する前に知っておきたい「簡易点検」と「定期点検」の違い
業務用エアコンの点検には2種類あり、どちらを依頼したいのかで業者に伝えるべき内容も費用も変わります。
簡易点検は管理者自身でも実施できる
簡易点検は、すべての第一種特定製品が対象で、岡山県の案内でも3月に1回以上の実施が求められています。目視と聴音による外観の確認が中心で、資格がなくても管理者自身が実施できるのが特徴です。ただし「確認の仕方が分からない」「記録の残し方に自信がない」「拠点数が多くて手が回らない」といった理由から、簡易点検そのものを業者に委託する事業者も多くいます。業者に委託する場合の目安はフロン点検の費用相場の記事で解説しているとおり、1台あたり1,500円程度です。
定期点検は有資格者への依頼が必要
定期点検は、圧縮機の定格出力が7.5kW以上の機器が対象で、専門的な知見を持つ者による点検が必要です。頻度は機器の種類と出力によって分かれており、岡山県の案内では、業務用エアコンは7.5kW以上50kW未満で3年に1回以上、50kW以上で1年に1回以上、冷蔵・冷凍機器は7.5kW以上で1年に1回以上とされています。こちらは自社対応ができないため、必ず業者への依頼が必要になります。両者の違いは簡易点検と定期点検の違いでも詳しく整理しています。
岡山県でフロン点検を依頼したときの費用の目安
費用は点検の種類と台数でおおよそ決まります。簡易点検を業者に委託する場合は1台あたり1,500円程度、定期点検は1台あたり1万円〜5万円程度が目安です。定期点検の幅が大きいのは、機器の規模や点検内容によって作業量が変わるためです。
このほか、点検・整備記録簿の作成代行や、フロン類算定漏えい量報告の代行を頼む場合は、別途費用がかかることがあります。逆に、複数台をまとめて依頼すると1台あたりの単価が下がるケースもあります。費用を抑える具体的な考え方はフロン点検の費用を下げる3つの方法にまとめています。
岡山県でフロン点検業者を探すときの3つのポイント
1. 岡山県知事の登録を受けているか確認する
フロン類の充塡・回収を行う業者は、都道府県知事の登録を受けた「第一種フロン類充塡回収業者」である必要があります。岡山県では環境文化部環境企画課が所管しており、県のホームページで第一種フロン類充塡回収業者登録簿が公開されています。依頼を検討している業者が登録されているかどうかは、この登録簿で確認できます。
2. 対応エリアと対応内容を確認する
岡山県は東西に広く、県北(津山市など)と県南(岡山市・倉敷市・玉野市など)では出張対応の可否や交通費の扱いが変わることがあります。また、同じ業者でも「定期点検は対応するが簡易点検の代行はしていない」「記録簿の作成までは請け負わない」といった違いがあります。エリアと対応内容の両方を、問い合わせ時に確認しておくと安心です。
3. 複数社に見積もりを取って比較する
フロン点検には決まった定価がないため、同じ設備でも業者によって金額が変わります。すでに空調設備の保守契約を結んでいる業者があれば、まずはそこに点検も対応できるか確認し、そのうえで他社の見積もりと比べるのが現実的です。業者選びで見るべき項目はフロン点検業者の選び方で5つのポイントとして整理しています。なお、罰則を強調して契約を急がせるような営業には注意してください。
依頼から点検完了までの流れ
- 機器の情報を整理する…設置場所、台数、機種名、圧縮機の定格出力を、銘板や設置時の書類から確認します。
- 業者に問い合わせる…簡易点検の代行か定期点検か、記録簿の作成まで頼みたいかを伝えます。
- 見積もりを受け取り比較する…台数単価か一式かなど、料金の内訳まで確認します。
- 日程を調整して点検を実施する…店舗・工場の場合は営業時間や生産ラインへの影響も相談しておきます。
- 点検結果と記録簿を受け取る…点検・整備記録簿は、岡山県の案内では機器の廃棄後も3年間の保存が必要とされています。受け取った書類は確実に保管してください。
依頼前に準備しておくとスムーズなもの
- 機器の設置場所と台数がわかるリスト(拠点が複数ある場合は拠点ごと)
- 機器の銘板の写真(機種名・圧縮機の定格出力がわかるもの)
- 過去の点検記録簿や整備の履歴
- フロン類を充塡・回収した記録(充塡回収証明書など)
準備すべき書類の詳細はフロン点検を依頼する前に準備しておきたい書類・情報で解説しています。特に銘板の写真は、自社の機器が定期点検の対象になるかどうかを業者に判断してもらううえで役立ちます。
点検を依頼せずに放置した場合
点検をしないまま放置すると、行政指導や罰則の対象になる可能性があるほか、フロン類の漏えいに気づけず、冷えが悪くなる、電気代が上がるといった実害にもつながります。また、1年間のフロン類算定漏えい量が1,000CO2トン以上になる事業者には、国への報告義務が生じます。詳しくはフロン点検を放置するとどうなる?とフロン類算定漏えい量報告とは?をご覧ください。
まとめ
岡山県で業務用エアコンのフロン点検を依頼するときは、まず自社の機器が簡易点検だけで済むのか、定期点検も必要なのかを見極めることが出発点です。簡易点検は管理者自身でも実施でき、委託する場合は1台1,500円程度、定期点検は1台1万円〜5万円程度が目安になります。業者を選ぶ際は、岡山県知事の登録を受けた第一種フロン類充塡回収業者であること、対応エリアと対応内容が自社の状況に合うことを確認し、複数社の見積もりを比べて判断してください。
よくある質問
Q. 岡山県内で業務用エアコンの点検だけを頼むことはできますか?
A. 設置業者と点検業者が同じである必要はありません。第一種フロン類充塡回収業者の登録がある業者であれば、点検のみを依頼することも可能です。
Q. 簡易点検も業者に頼めますか?
A. 頼めます。簡易点検は管理者自身でも実施できますが、拠点数が多い場合や記録の残し方に不安がある場合は、業者に委託する方法もあります。委託時の目安は1台あたり1,500円程度です。
Q. 自社のエアコンが定期点検の対象か分かりません。
A. 圧縮機の定格出力が7.5kW以上かどうかが基準です。機器の銘板に記載されていることが多いので、判断が難しい場合は銘板の写真を業者に送って確認してもらう方法もあります。
Q. 岡山市や倉敷市以外の地域でも対応してもらえますか?
A. 業者によって対応エリアが異なります。津山市や玉野市など県内各地に拠点を持つ業者もあるため、問い合わせ時に対応エリアを確認してください。
岡山県内で対応している業者
岡山県内では、以下の業者が業務用エアコン・冷凍機器の点検や整備に対応しています。
- 有限会社冷機サービス|岡山市。空調・冷凍設備工事と厨房設備工事の専門会社です。
- 株式会社エフテック|岡山市。2006年設立、空調・冷凍設備の修理から施工まで対応します。
- 株式会社廣和設備|倉敷市。冷凍冷蔵・空調設備の設計施工からメンテナンスまで一貫して対応します。
- 株式会社コーゲグループ|津山市。フロン点検の実績があります。
岡山県内でフロン点検を依頼できる業者をお探しの方は、岡山県のフロン点検業者一覧で料金・対応エリアを比較できます。



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